銅の種類
Published:2015-04-01
純銅
色が赤いことから、赤銅とも呼ばれます。純銅の密度は8.96です。融点温度は摂氏1,083度、優れた導電率、熱導電性、延性、耐食性を有します。これは、設備、ブスバー、ケーブル、スイッチ装置、変換機、熱交換器、管、ソーラーパネル設備のラジエータ板の製造に利用されます。
銅合金
これは、基本成分が純銅で、1つ以上のその他の成分が添加された合金です。一般的に銅合金は、黄銅、青銅、白銅の3種類に分類されます。
黄銅
この銅合金の主な添加物は亜鉛で、その美しい黄色の色味特徴から総合的に黄銅と呼ばれます。
3成分からなる黄銅は特注黄銅あるいは複合黄銅と呼ばれます。36%以下の黄銅合金は固溶体によって作られます、銅合金の特性は、冷間加工に優れ、亜鉛30%を含む黄銅はカートリッジケースの製造に用いられます。これはカートリッジケース黄銅あるいは7.3黄銅ともよばれます。
36〜42%の亜鉛成分を含む黄銅合金は、固溶体によって作られ、これは一般的な方法です。40%の亜鉛を含む4.6黄銅は、黄銅の特性を向上させるため、アルミニウム/ニッケル/マンガン/錫/シリコン/鉛などその他の成分を添加します。
アルミニウムは黄銅の強度、硬度、耐食性を向上させます。ただし、弾力性は低く、船舶用コンデンサーやその他の対腐食性を要する部品に適しています。
錫は強度と海水耐食性を高め、海軍黄銅とも呼ばれ、船舶用熱加工設備やプロペラ等に利用されます。
鉛は黄銅の機械加工性を向上させ、これは時計の部品製造に利用されます。黄銅キャストは、バルブや管部品の製造に利用されます。船舶用消火栓爆発防止半月スパナは、黄銅とアルミニウムの鋳造で作成されます。
青銅
元々これは銅錫合金であり、その後は黄銅と白銅を除き、銅合金は総合して青銅と呼ばれ、青銅の名前の前は第一成分となっています。
錫青銅は優れた鋳造特性を有し、耐摩擦性と機械的特性があり、ベアリング、螺旋状ギア、ギアの製造に適しています。
鉛青銅はベアリング用素材で、幅広く現代の機械や粉砕機に利用されています。
アルミニウム青銅は、高い強度、耐摩耗性、耐食性を有し、高い負荷で利用されるギア、アクスルスリーブ、プロペラの鋳造で利用されています。
ベリリウムと白銅青銅は、高い弾力性、優れた伝導性を有し、精密バネや電気コネクタ部品に適しています。ベリリウムはまた、炭坑や石油貯蔵所の非爆発器具の製造にも利用されます。
白銅
これはニッケルを添加した銅合金です。銅ニッケル2元素合金は、一般的に白銅と呼ばれ、マグネシウム、鉄、鉛、アルミニウム添加した白銅合金は複合白銅と呼ばれます。産業用白銅は建築用白銅と電気用白銅に大きく分別されます。